kohitujiのブログ

夫は天国へ旅立ち、重複障害、最重度の息子と私の二人に。淋しさの中に神様にすがる日々。

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コリントの信徒への手紙二 12章10節 わたしは弱いときにこそ強いからです。

10節
それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、
キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。


神様のご計画には思い上がらぬようにと一つの棘が与えられていたとパウロは言います。
ささやかな夢を描き花嫁となり、元気な子を授かると信じて2人の子を授かったのです。
息子はミルクを吸う事から始め、飲みこむという訓練を続け鼻腔栄養から哺乳瓶へ代わり
私が頑張るんだ!と神様を頼らなかったが、自分の朽ちる肉体に気づき神様に降参した。
私の弱い時に、強いイエス様が背負われたので足跡は一つ「足跡の詩」を思い浮かべた。



孫が点字の勉強をした、とメールが届いた。ルイ・ブライユという名前を見て懐かしさを
覚えました。息子が訓練に通っていた時にセンター内で点字講習会が開かれることになり
待ち時間を利用して受講しました。その後、土曜日にライトセンターで介助などの講習で
夫に留守番を頼んで通いました。自分もアイマスクを付け電車に乗る等、体験しました。


点字図書館で点訳本も何冊か出すことができ、視覚障害の方のお料理教室でのお手伝いや
ハイキングにも参加して楽しかったと伝えたら、おーまは優しいと孫が書いてきました。


点字を習うキッカケは、優しさとは正反対の全く違う自分勝手な傲慢な思いからでした。
息子が障害を持ち人様のお世話になって生きていかなければならないことはつらかった。
せめて親として自分がボランティア活動をしてお返しをしていけば気兼ねも減るかもと
いう思いに至ったのでした。こっちでしてるから良いでしょみたいな、借りはないよと。


情けないきっかけのスタートでした。ですが実際に視覚障害の方々と会った時にご婦人が
テーブルの上のお湯のみを声掛けで聞いてそっと手を伸ばし両手で愛おしそうに飲まれて
いる姿に、私の目が開かれたのです。神様が語りかけてくださったと今は思います。私も
お仲間に入れて!と心から思いました、この光景は忘れません。互いに共に歩みたいと。


神様がおーまの心を守り導いてくださったと、孫に点字との出会いのことをそのままに
書き記しました。孫にも神様のみ業をはっきり伝えておきたいと美談ではなく自分勝手な
弱さの部分も告白しました。神様を伝えたい、信仰のバトンを渡したい、祈りつつです。